哲学/倫理学セミナー










  近年、哲学の実効性が叫ばれ、思考のアクチュアリティが唱えられる中、その要請に応ずるように様々な形態の応用哲学/倫理学の試みがなされております。生命、環境、倫理、共生、等々、多様な言葉に託された「応用」の可能性は、すでに広く模索されつつあるといえるでしょう。我々が参与している実際の情況の身の丈にあわせて思考すること、それは単に必要であるのみならず、哲学/倫理学の本質たるに十分であるとも思われます。しかし、このような動向のために、古典と呼ばれるテクストの傍らを性急に駆け抜け、思考それ自体の吟味を怠ってしまうならば、それは優れて哲学的/倫理学的であるべき営みを痩せ衰えさせることにもなりかねません。少なくとも、テクストを精読し、テクストとの対話を通じて丁寧に思考を紡いでいく場が、同時にどこかで確保されていなければならないと思われるのです。
  本研究会では、このような認識に基づいて、とりわけ哲学/倫理学を学ぶことによって垣間見られる、思考のもつ歴史の〈深さ〉を重視しながら、自らの専門領域に閉じこもることなく、相互に批判・検討しあう場を形成することが目指されます。眼前の実効性にとらわれることなく、この「今」を規定している歴史の深さを感受すること、こうした経験を研究会というかたちで共有することができたならば、会としてこれに優ることはありません。ここに、皆様の参加を乞い願う次第です。万障繰り合わせの上、お越しいただければ幸いです。


お問い合わせ: peseminar@excite.co.jp

最終更新日 2017.06.07
第一一九回更新


【次回予告】

第119回
 2017.6.24(土)
 13:30-16:45

■高井寛
構想発表「死へと先駆するとは何をすることなのか」
■佐々木雄大
構想発表「〈聖なるもの〉のためのプロレゴメナ」

【会場】
文京シビックセンター内
3階 A会議室
※事前の連絡は不要です。ご自由にご参加ください。
【次回以降の予定】
※7月は休会とさせていただきます。
※詳細が決まり次第本URLで告知いたします。
【関連情報】
【活動履歴】
第一〇〇回-
第八〇回-第九九回
第四〇回-第七九回
第二二回-第三九回
第一回-第二一回
【シリーズ】
倫理学の再発見
エコノミーの思考
悪と暴力の倫理学
差異のエチカ
差異のエチカ,廣松渉,レヴィナス,ベルクソン,バタイユ,マルクス,ヘーゲル,カント,シェリング,デリダ,ベンヤミン,アドルノ,ドゥルーズ,応用倫理学,ハイデガー,和辻哲郎,麻生博之,荒谷大輔,伊藤剛,大川正彦,冠木敦子,城戸淳,木元麻里,小泉義之,斎藤慶典,佐々木雄大,佐藤香織,清水一浩,鈴木康則,中真生,早尾貴紀,福間聡,馬渕浩二,三重野清顕,宮崎裕助,森田團,横地徳広 inserted by FC2 system